ドキュメンタリー映画「マルガーシ」上映会レポート

先日、“ONE HEALTHケアガーデンハルニレぽっぽ“にて、ドキュメンタリー映画「マルガーシ」の上映会が開催されました。本作は、とある遊牧民の一家と生活を共にしたひと夏を記録した作品で、自然の中で生きる人々と動物たちの姿が美しく描かれています。

上映会には、モンゴルや遊牧民社会に関心のある方、大自然の映像を堪能したい方、動物が大好きな方など、様々な方が集まりました。

映画が描く、人間と自然の共生

映画の中では、馬やヤク、羊など、様々な動物たちと共生する遊牧民の姿が映し出されます。日の出とともに始まり、日の入りとともに終わる彼らの生活は、私たちが忘れてしまっていた自然との繋がりを思い出させてくれます。

観客の感想から見えてくるもの

上映会後、観客の皆さんからは様々な感想が寄せられました。「現代の暮らしで忘れかけている大切な価値観を思い起こさせてくれた」「アイヌの知恵みたいなことにもつながるように感じた」「生き物と子供の掛け合いが可愛かった」「数年前にみたモンゴルのドキュメンタリーより飼っている羊の数が多くなったように感じた」など、人それぞれが映画から受け取ったものは異なっていました。

監督は、映画を通して観客に何か一つのメッセージを伝えたいのではなく、一人ひとりが自由に作品と向き合い、多様な捉え方をしてほしいと語っています。モンゴルの遊牧民も年々人が減り始め、都市では土地とITのバブルが起きている現状を踏まえ、この映画が現代社会に生きる私たちに問いかけるものは大きいと思います。

今回、ガーデンハルニレぽっぽにて「マルガーシ」の上映会を開催できたことを大変嬉しく思います。この映画を通じて、多くの人々が自然や生命について深く考える機会を得られたことと思います。

【映画情報】

• タイトル: マルガーシ
• 受賞: Nature Without Borders International Film Festival 優秀賞

監督のトークショー

上映後の座談会