2024.03 .01

豊岡病院院長 榎土 慶(えのきど けい)

豊岡病院院長 榎土  慶(えのきど  けい)

獣医師になるきっかけについて教えてください!

大きく分けて3つあると思っています。

1つ目は、ただどうぶつが好きだからという理由です。幼少期は、アメリカ、中国、香港と転勤が多かったこともあり、どうぶつを飼うことが出来ませんでした。しかし、高校1年生の時に日本に戻ってきてから初めて、念願の犬を飼い始めること が出来ました。

2つ目は、中学の時サッカーをしていてスポーツ選手の夢も描いていたのですが、競技向いてない事に気づき、自分がどんな仕事が向いているかなと考えている時に、村上龍さんの「13歳のハローワーク」という本と出会い、獣医師の仕事を知りました。そこから、常に自分の中では獣医師の仕事を目指し続けたと感じます。

3つ目は、中学3年生の時に香港の日本人学校でタイの野生どうぶつを含めた全てのどうぶつの保護活動を行っている NPOに所属している獣医師の方がきました。その時の先生がとてもかっこよく、全ての動物の命を救っている姿に自分の獣医師としてのあり方を見つけることが出来、迷わず進めました。

先生の獣医療における得意分野(もしくはより 専門性を高めたい分野)を教えてください。

整形外科緊急外来です。

救急に関しては以前勤めてい た病院が、名古屋で24時間 365日やっている病院であったこともあり、夜勤時の対応やトリアージ※1を通して、その場に応じ た適切な治療を学ぶことができました。
また、学生時代学んでいた骨にも興味があり、今はまだ診断に留まっていますが 、こ れからしっかりい学んでいき 、骨折パテラ股関節形成不全椎間板ヘルニアな ども治療できるようになれればと思っています。緑の森だと本田総院長、山中先生と先輩獣医師に頼ってしまっている部分もあると思うのですが 、若手としてしっかりオペまで学んでいきます。

※1多くの傷病者が発生している状況において、傷病の緊急度や 重症度に応じた優先度を決めること。

1月に豊岡病院院長

最良の獣医療を目指したいです。

以前の職場で強く感じたのですが 、お互い精神的にも健やかでいられる形をしっかり実現させなければいけません。そのためには獣医師として、飼い主さんのメ ンタリティのカバーまででできるように、伝え方、人の心の動きの機微に気付ける医師でいたいと思い、とにかくたくさん話すようにします。病院来る人は不安だから来ます 。連れてきた子たちの何が1番不安に思っているかを汲み取っていくことが大事です 。その時 、しっかり耳を傾け、双方の納得できる多様な選択を提供した いと思っています。当然、しっかりと治す選択肢も持てるように、最新の医療知識への勉強は欠かしません。

豊岡病院への意気込みをお願いいたします!!

豊岡病院は旭神病院以上にまちの獣医療という特徴があると思っています。ここの病院に来たら相談にのってくれると思ってもらえるように、豊岡チームみんなで心地の良い病院にしていきます。